落ち込んだ時大切にしてほしいこと 自己知覚と姿勢の重要性

気持ちが落ち込んでいるとき「自分は嫌われている」「自分は劣っている」などのクヨクヨした気持ちが湧いてきて、つい下を向いてしまった経験はありませんか?

人目が気になるので、街を歩くのもついつい伏し目がちになっているかもしれません。しかしながら、下を向き悲しそうな姿勢をとってしまうのは悪循環の始まりです。

自己知覚の重要性

人間は自分の行動から自身の内面を推測し、それに見合った心理状態を作り出すという性質のあることが研究からわかっています。(自己知覚と呼ばれます)

(Bem DJ. 1967. Self-perception. Psychological Review 74)

つまり、ガッツポーズを作っているとわけもなく楽しくなってくるのに対し、がっかりした様子で肩を落としているとドンドン悲しい気持ちが湧いてくるわけですね。

人目が気になるからと伏し目がちで歩くことは、この自己知覚によって沈んだ気分をさらに増長してしまうことになります。クヨクヨしたときほど姿勢を正したり、胸を張って歩くことが重要になるわけです。

表情と姿勢どちらが重要?

一方で姿勢と同じように、表情も自分自身の気持ちに影響を与えることが分かっています。意図的に作った笑顔でも楽しい気分になるのに対し、悲しげな顔は気分を落ち込ませます。

では、表情と姿勢、どちらが気持ちに与える影響が大きいのでしょうか?

研究によると、これは姿勢のほうがより強く気持ちに影響することがわかっています。

(Aviezer H, Trope Y, Todorov A. 2012. A body cues, not facial expression, discriminate between intense positive and negative emotions. Science 338:1225-1229)

日常生活で笑顔を絶やさないというのは難しいですが、無理なく取り入れられそうな姿勢がそれよりも効果的というのは朗報ではないでしょうか。

今度クヨクヨした気持ちが湧いてきたときは、姿勢を正す、胸をはって歩く、たまには人目のないところでガッツポーズなど、身体や姿勢に気を付けてみてください。